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引用や参考・参照の違いとは?著作権に違反しないためのライター基礎知識

2019年10月21日

記事の質を高めたり説得力を持たせたりするとき、他のサイトや文献の情報を取り上げる方法があります。
そのままの文章を載せているブログもよく見かけますが、これって著作権的に大丈夫なの?と不思議に思ったことはありませんか?
「引用」や「参考・参照」の意味と使い方を知っておかなければ、著作権に触れる恐れもあるので要注意です。


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著作権とは?

音楽や映画、絵画など、さまざまな創造物には必ず生み出した人がいますね。
こうした創作物は“著作物”と言われ、著作物を創造した人は“著作者”、その著作者には“著作権”が与えられます。

著作権には「著作権人格権」という権利があり、著作物とその著作者の公表を決める権限を持つほか、著作物のタイトルや中身が変えられないよう定められているのです。

それ以外にも財産権に関わる部分として、著作者が努力して作り出した著作物を勝手に真似されたり、商売などに使われたり、無断で公開されたりするなどの乱用を防ぐいろいろな権利が与えられています。

参考サイト:著作者にはどんな権利がある? | 著作権って何? | 著作権Q&A | 公益社団法人著作権情報センター CRIC

引用や参考・参照は著作権違反ではない!

ライターやブロガーが特に注意すべきは、他サイトや論文などの一文を取り上げたいとき。
ネットではさまざまな文献の文章がそのまま載せられていることがありますよね。

でも、一定のルールに沿って載せることは、著作者の許可がない場合でも著作権違反にはなりません

それが「引用」や「参照・参考」を使った文章の引き方。
実際にそれぞれの意味や違い、使い方を知っておきましょう。

引用とは?

引用とは、元の文章をそのまま引くことで、公表された著作物に対して利用できます。
引用する場合は公正な慣行に合致する必要があり、引用の目的上正当な範囲で利用されなくてはなりません。

さらに引用部分とそれ以外の部分(自分で書いた文章)の主従関係がハッキリしていることもポイント。
引用は従、それ以外は主である必要があるのですね。

引用が大部分で、自分で書いた文章は1〜2行だけ……これでは主従関係が逆転しているのでNGです。

引用した場合は、必ず引用元(出自、出典)を明記する必要があります。
Webぺージであれば、ブログやサイトのタイトルとURL、ページ名など。
文献であれば著者の名字、発行年、引用した文献のページ数を記載します。

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ブログやサイトでよくある引用の使い方

引用した文章は「」で囲むなど、そこが引用した文章だとハッキリわかるような表現を使う必要があります。
引用する文章は記事内で必要な部分のみで、無駄に長かったり何度も繰り返し引用したりするのは避けましょう。

引用する文章は勝手に変えたりせず、原文のまま引きます。
万が一誤植等がある場合は、(原文ママ)と表記しておけば良いですよ。

「引用」の使用例

ネットで拾った画像をブログにアップしたり、気に入った歌詞をそのまま掲載する。
これらの行為は著作権に違反する危険性があります。

引用:ブログの始め方を知る|初心者でもわかるブログ収入への道 | writer life

上記の場合、自動でリンクを作ってくれるブックマークレットを活用しています。

参考とは?

参考は自分の文章を理解してもらう際に、その手がかりや糸口となる情報、資料などを示す手段として使用します。
使用したい参考資料がある場合は、文章を「要約」してから記載し、引用と同様に出自をしっかり明記しましょう。

要約とは?

要点をわかりやすく、短くまとめて表すことを要約と言います。
参考を使う場合には要約して引く必要があるので、要約の意味までしっかり理解しておいてください。

「要約」した「参考」の使用例

ブログ「writerlife」によれば、収益化を考えてブログを始めるならワードプレスがおすすめらしい。

参考:収益化を前提としたブログの始め方|初心者向けブログスタートアップ | writer life

参照とは?

目で見てわかる資料と自分の考え、文章を照らし合わせる際に用いるのが参照です。
参考と違って“見て照らし合わせられるもの”が対象となるため、参考よりも使える場面が狭くなります。

「参照」の使用、正しい例とNGな例

正しい例 → 数学のプリントを参照しました。
NGな例 → 数学の講義を参照しました。

参考は参照の対象にも使用できるので、どちらか迷ったら「参考」を使うのが良いです。

著作権のルール内で活用していこう

引用や参考・参照は、ルールを守れば著作者の許可を得る必要はありません。
信頼できる情報を引用したり参考にすることで、あなたの記事に説得力を持たせたり、より質の良い内容にすることだってできるのです。
上手に活用して、良質なサイト・ブログ運営に役立ててください。

参考:立教大学 大学教育開発・支援センター「引用・参考と出典の示し方」

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